穴窯

オーストリアの穴窯で焼いた手工芸品

穴窯のうつわが生まれるまで

ヨーゼフ・ヴィーザー自然児から天然粘土の陶芸家へ

農業の盛んな地域で育ったので、今でも豊かな自然環境とかかわり続けています。

自然とのかかわりは、少年時代以上に、現在の私の仕事に色濃く反映されています。私はよく自然が生み出す奇跡の痕跡を探して歩き回ります。何百万年もかけて生まれた石灰岩や花崗岩、時間をかけて風化したものなどが集まる地域が、その堆積物生成物をさまざま残しています。

自然の中には人間が使い古して、残していったものもあります。打ち捨てられた粘土抗、採砂場、古いレンガ建築、誰もいないガラス工場…。そんなものを見聞きし、故事を訪ねて歩くと、しばしば私にとってはとても価値のある土地を見つけることがあります。

粘土や陶土を見つけると、まず自分で掘り、明確な性質と生きのいい外観を持った素地の塊をつくります。石や砂は粉砕して粉にし、釉薬に混ぜて使います。これは一つの節約術です。

 

人生初めて窯を使ったのは、ちょうど私が12歳の時のこと。小さな縦穴式の窯を使いました。後年、さまざまなタイプの窯を使うことになります。それにしても、最初の実験から実に35年以上も私は火とつきあってきたことになります(これが私の人生の来歴です)。

穴窯は常に期待に応えてくれます。貫入が入り、長石は溶解し、鉄の雑居物が入り込むことがありません。

 

常に前に進み、新しいことを試し、未知の結果が生まれてくる、その過程がこれからも私の努力の道です。

穴窯から生まれた器

ヨーゼフ・ヴィーザー経歴

1969 年
ニーダーエスターライヒ生まれ

1982 年
小さな縦穴式窯で初の焼き物を作る。釜の温度は最高1100°C

1985 年
窯業家・陶工の見習い修業スタート(オーストリアでは職種として「窯職人(Ofenbauer)」と呼称)

1986 年
昇炎式二室窯を使用
炻器と陶製品を制作

1988 年
倒炎式窯を使用
炻器と磁器を制作、窯の温度は1240°C ~1280°C

1988 – 1989 年
シュトオプ陶磁器・窯業専門学校に通学

1989 年
卒業試験合格

1989 – 2002 年
ザルツブルク州ラートシュタット工芸賞受賞

2005 年
イップス・アン・デア・ドナウのヴァイドホーフェンに工房を設立
ハンドワークでタイルオーブン(ペーチカ)、炻器と磁器を制作。ガス窯を使用。窯の温度は1250°C~1280°C

2005 – 2011 年
オーストリア、ドイツ、ベルギーの各都市の市場に作品を出し、各地で展示会を開催

2012 年
穴窯を使用。茶器を制作、貫入に成功。窯の温度を1250°C~1300°Cに設定し、火を弱めている。

イップスのヴァイドホーフェンの自分の工房でくつろぐヨーゼフ・ヴィーザー

イップスのヴァイドホーフェンの自分の工房でくつろぐヨーゼフ・ヴィーザー

ヨーゼフ・ヴィーザー、天然粘土陶芸家
Unterzeller Straße 78
A-3340 Waidhofen/Ybbs

電話 + Fax: +43 (0) 7442 / 540 91
E-Mail: mail@austrian-anagama.at

www.derNaturlehmkeramiker.at
www.austrian-anagama.at